運命の日


朝一の便で東京に帰る。
羽田から病院まで直接目指すが移動の時間がもどかしい。
11時、やっと到着する。
「おまたせ!」と言いながら病室のドアを開けるがベッドにカミさんの姿がない。
ひょっとしてと思って分娩室に向かうと、
いた!
分娩台の上でカミさんはがんばっていた。
私は何もしてあげられない。
とにかく祈る事しかできなかった。

しかし2時間半後、その時は来た!
身長は50センチ、体重は2992グラムで娘はこの世に誕生した。

「元気な女の子ですよー」
と、そう言って先生は我が娘を分娩台のカミさんの上にやさしく置いた。

気づけば私は涙を浮かべながら娘に言っていた。
「やっと逢えたね」

奇跡だ。
この誕生の瞬間に立ち会えたのが奇跡だ。
とにかく感動して病室に戻ってすぐおふくろに連絡し、AGAPEのメンバーにメールをした。
メンバーからはすぐにレスポンスがあった。
そこから色んな人たちにメールしたが、寝不足とほっと一息ついたせいで
かなりの睡魔が襲ってきて、誰に送ったか定かでなかった。

やっと安心して眠れる。

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