こいつが木下

さてさて、稽古しているよ、毎日。
置き道具などを搬入し、ソファーや大きなテーブルなどが稽古場にあらわれる。
ジャケットや帽子を身に付け、どんどこ芝居が出来てくる。
我々にとっちゃ順調である。
はたから見ればだらだらしてるように見えるかもしれないがね。
だらだらしてるもんだから夕食休憩もない。
稽古場を仕切ってるのがキ○ガイの木下だからこれがまた段取りがいいようで、実はなにも考えていないのだ。
とにかくきりのいいところまで稽古が進むと
「10分休憩」
と宣言する。ばかみたいにだ。
いつでも10分休憩なのだ。
人間の生理とかなにも考えてない。
しかし今までも我々はこんな稽古をしてきたのだ。
文句は言うが、木下に仕切るのをやめさせない。

そんな木下は見事な「下っ端役者」だ。
地位とかそういうものが下っ端というのではない。
下っ端の役をやらせると天下一品という意味だ。

いつもだれかの元で
「だんなぁー」とか
「あにきぃー」
とか言ってる。
しかも役柄上殴られるシチュエーションが多い。
もう10年以上やってる。
私も何度舞台上で木下を殴る役をやったか数えきれない。
一度本当に殴ってしまった事もある。
私はひどく動揺したが本人はケロッとしたもんだった。
私が謝ると
「なんのことスかぁー?」
なんて言ってやがるので拍子抜けした挙げ句むかついた。
先日まで公演してた「浪人街」でもやっぱり
「だんなぁー」
なんて言ってたし。
そいでもって殴られてたし。

今回ももちろん殴られてるよ。

ちなみに画像のほぼ真ん中にいるのが木下ね。
ちっちゃいけど。

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