ポルシェ928

仕事で調布に行く。
早く終わったので帰りに、随分以前から買い物袋を有料化しているがんばってるスーパーに買い物に行く。
もちろん私の鞄には常に折り畳んだトートバッグが入ってる。

今日の話はそんなエコの事ではない。

そのスーパーから家に帰る途中にある、とあるマンション。
その駐車場にずっと駐車されてる埃をかぶった1台の車がある。
しかしただの車じゃない。
スーパーカーだ。

私が小学校の6年生の時、空前のスーパーカーブームがあった。
日本の車ももちろん素敵なものはたくさんあるのだが、
その時に出会ったランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ・・・
子供だった私にはそれはそれは素晴らしく見えた。
いや、今みても素晴らしいし、とても手の出る代物でもない。
もちろん生産を中止している車種がほとんどである事もあるが。

その中で私が今も憧れてる車は「ポルシェ928」という車種。

大人になって一度乗る機会があったのだが、それはそれは素晴らしい車だった。
アクセルをちょいと踏むだけで静かだがあっという間に加速する。
借りた時は埃をかぶっていたのでスタンドで洗車した。
そしてそのまま葛西臨海公園まで行ったのを覚えている。
このポルシェを駐車場に入れる時の他人の目線がとても心地よかった。

そのポルシェ928がそのマンションにずっと駐車されていたのだ。
私はその前を通るたびに、このオーナーを見つけて譲ってもらえるように交渉するにはどうすればいいだろうと考えていた。
なにしろ走らせてる形跡がないのだ。
このポルシェ928はもう生産されてないし、中古車市場でも少ない車種なのだ。
交渉が成立する可能性も高いだろう。
これで念願のポルシェ928のオーナーだ。

だがそのポルシェがない。
私のポルシェ928(妄想)がない。
駐車場から消えているのだ。

オーナーが引っ越したのだろうか。
いやいや私はオーナーが手放したと勝手に想像する。
あのポルシェ928はどこに行ったのだろう。

いずれポルシェのオーナーになれる日はくるのだろうか。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP