どうでもいい話

中央線に乗って東京駅に向かう。
途中、お茶の水駅で20歳台の小太りの男が乗ってきた。
丁度私の前の席が空いていたのでそこに座る男。
私は見るとはなしに彼を見ていた。
男はMDかCDかあるいはipodかもしれない、いわゆるヘッドホンステレオの耳に入れるタイプのヘッドホンをかばんから取り出した。
何かを聞きたいのであろう。しかしコードがからまっている。
彼は焦る様子もなくそのからまったコードをゆっくり解き始めた。
しかし見ているこちらも「いーーーっ」となるくらいからまっている。
神田に着いた!
しかしまだ解けない。
もうすぐ終点、東京だぞ!
早くしないと何も聴けないまま、電車を降りることになるぞ。
早くも車掌のアナウンスが「東京」と告げている。
まだ解けない。
列車が東京駅のホームに滑り込む!
彼の手はまだコードと格闘中だ。
どうする!
列車が止まる寸前、彼は作業を止め、まっすぐ前をみつめ・・・そして静かに立ち上がった。
私は彼のその後が気になった。気になったので彼が何処に行くのか確かめたかった。
彼は列車を降りホームを横切り・・・
なんと!発車しようとしていた高尾行きの列車に乗り込んだ!
不思議な光景を見た。
しかしそんな事はすぐ忘れて私は新幹線に乗り込んだ。
そう、今日は大阪・よみうりテレビの「ウェークアップ」のナレーションの仕事だ。
だから新大阪に向う。
無事仕事も終えて、
その後は京都の実家で過ごす。
実家に行くとおふくろが新しい自転車を買っていた。
だから今日の画像はそのニューチャリだ。
おふくろのチャリンコなのでまさにママチャリだ。
(ロケ地・京都国立博物館前)

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